Klosters、山登りの日々。
スイス東部にある町、クロスターズ。
毎年行われるダボス会議の場所から近くて、
トーマスマンの小説の舞台、魔の山にも近い、
標高1200m、人口4000人弱の小さな町。
夏は登山客でにぎわって、冬はゲレンデ客でにぎわうところ。
友達のピーターがいるので、実家にお世話になることに。
どんな家なのかと思ったら、着いてビックリ。
民宿みたい。
民宿と言ってももちろん日本の民宿じゃない。
スイスらしい、可愛い建物。
そんなステキな家で、冬場はお客さんも泊まるらしい1室をお借りすることに。
これまでの旅行で一番と言っても良いくらいに広い寝室。
とりあえず1週間お世話になることにした。
そんな快適ステイが決定したクロスターズ。
宿泊する人にはゲストカードが購入可能。
クロスターズとダボス周辺の交通、ロープウェイとかケーブルカーが乗り放題になる。
1泊なら4.5スイスフラン。これは安い。
早速購入して、山登り三昧決定。
気合いを入れてまず登った山は、
クロスターズから近いところ、Parsenn(パルセン)。
2285mまで一気にロープウェイで登って、
そこから平行移動しながら2844mのWeissfluhgipfelへ。
ベルを首から下げた牛たちののんびりとした姿を横目に
なだらかだったり急勾配だったりする歩道をてくてくと。
休みながらでも4時間程度で頂上まで着いて、
ステキな景色に大満足。
帰りはダボス側に降りて、ダボスの街をふらふら。
ダボスは標高1540m、11000人以上いる都市。
ブランドショップも見かけて、安いスーパーもいくつかあって、
大きな都市だけど、観光と生活が共存してる感じ。
ヨーロッパの他の都市よりも生活が身近に感じられた。
ダボスからは反対側の山、Jakobshornにも行ける。
こちらの山は2599m、パルセンには劣るけど、十分きれいな景色。
奥にある高い山にも登れるけど、サンダルでは無理。
そしてダボスからさらに先に行った場所、Glaris(グラリス)からは
標高2528mのRinerhornに登れる。
かなりまったり、のんびりとした遊歩道があってよかった。
家族で休日に来る、というのが地元の人の憩いの時間らしい。
前半の3日で行ったのはこれくらい。
日本アルプスもすごくキレイで、
最初に松本に住んだ時には感動だったし、
上高地でバイトしてたときも感動の毎日だった。
でも、それをも凌ぐ感動。
やっぱりでかい。
そしてそのでかいものが多い。
こんなに小さな国に、これだけ大きな山がこれだけある。
しかもこの地域はマイナーな場所。
そのマイナーな場所でこれだけ楽しめて感動できる。
ここに居る間、しっかりと山を楽しもう。
やっぱり自然を楽しむのが自分には合ってるのかもしれない、
と思ったクロスターズ生活の序盤。